広見の農業日記

これは妻広見が自らのブログに掲載した日記の中から、
農業に関するものを抜粋したものです。
無農薬白菜栽培 06/10/31
無農薬白菜栽培日記
 今年は念願の手作りキムチ販売に向けた第一歩として、
 永さんの指導の下白菜と大根を作ってみることにしました。
ねぎと生姜、ニンニクは永さんが作る無農薬のものでまかなえるので、
必要なものはニラとリンゴ、塩辛や唐辛子等の調味料のみ。
 
 ニラも作っているのですが、残念ながら露地栽培でキムチ作りの
時期とずれるため使うことができません。
主要な材料を自家栽培の無農薬野菜で調達できるキムチはそうそう
ありませんから、なんとしても美味しいものを作りたいと思います。
 
2007.10.02 Tue.
白菜成長記録 06/11/4
11月4日、連休2日目。
朝7時に起きて9時に永さんの待つハウスへ。
今日は研修生の松尾さんがお休みなので、出荷準備で朝から
バタバタだった様子です。
その代わり、研修生の高瀬さんが午前中手伝いに来てくれたので
だいぶ作業がはかどりました。
 
本日はタマネギの苗の植え付けを主に行いました。
白菜の畝の横に13メートルの畝を作り、300株の苗を植えていきます。
このタマネギは自家用で、白菜や大根と並行し私の休日を利用して
世話をする予定です。
 
それにしても、白菜、大根、タマネギ、どれも週1回程度の世話で
立派に成長してくれるというのが嬉しい。
白菜と大根の手入れとしては、
 
・手作業による除草2〜3回
・雨が少ない時期に潅水数回
・虫対策として有機認定の防除剤噴霧3回程度
・畝間にぼかしを施肥1回
 
無農薬なので、虫に食われて葉がレース状になっているかわいそうな
白菜もありますが、市販品以上にきれいなものもたくさんあります。
一度自分で作った野菜を食べつけると、市販品に戻れなくなるようで
少し面倒な気もしますが、覚悟を決めて自分で作り続けるとしましょう。
 
あと1ヶ月、無事に収穫の時期を迎えたらいよいよキムチ作りです。
発酵食品への興味から始まった私のキムチ作り歴も、いつのまにか8年目。
自分で手作りすると食品添加物の心配もなく、料理にもたっぷり
使えるし良いことずくめです。
 
手間はかかるけれど難しくはないキムチ作り。
もっと広まればいいなと思います。
 
午後からはかぼすのタルト試作。
今回はかぼすクリームの果汁を多くして酸味をアップし、その分
生クリームを甘くしました。その方がインパクトのある味になって
もっと美味しくなるとのアドバイスを頂いたので。
でも、美味しいです。商品化できるかは今夜の永さんの試作待ち。
 
2007.08.28 Tue.
百姓修業 06/11/18
セピア色の灯りの中に浮かぶネギと生姜。どこだと思いますか?
実はこれ、早朝の作業ハウスの中。
毎週土曜日は研修生の松尾さんの出勤時間が遅いため、ネギと生姜の
出荷がピークの現在、永さん一人での調整作業(出荷準備)には限界がある
ということで急遽私が助っ人として召集されました。
 
5時に起きて6時前にハウスに到着。外はまだ真っ暗です。
キャンプ用のランタンを灯し、ちょっとしたアウトドア気分の中作業開始。
 
ネギと生姜の袋には、出荷先の産直「ふれあい広場ふくま」のバーコードと、
オリジナルの永香自然農園のシールを貼ります。さらに1つずつに
「永香自然農園へようこそ」と題された、これも永さん手作りの名刺大のしおりを同封。
しおりには"無農薬・無化学肥料・無除草剤"という農園の野菜の栽培方法と
生産者片岡永の名前、さらには万が一不良品があった場合の連絡先として
永さんの携帯電話番号、永香自然農園のHPアドレスなどが記載されています。
 
この小さな紙をどれだけの人が読んで下さるかはわかりません。
しかしこうした小さな積み重ねがファン作りにつながる、という永さんの
ポリシーで行っています。
 
7時過ぎ、ようやく調整作業が完了しました。ランタンの灯りも
ロマンティックですが、日が昇り暗闇から開放されるとほっとします。
 
 
2007.08.28 Tue.
2週間ぶりの畑仕事 06/12/16
先週末忙しくて行けなかった白菜と大根畑に、2週間振りに行ってきました。
 
一目でわかる大きな変化はないものの、白菜の虫食い被害は相変わらず。
特に、アスパラハウスと作業用ハウスに挟まれた日当たりの悪い場所に
被害が集中しています。白菜を食い荒らしている犯人は、ジトジトした
天気が大好き。雨が降った翌日は大量に発生して葉を食い荒らします。
 
湿気が好き、雨が降ると大量発生。もうおわかりですね。白菜を食べているのは
ナメクジだったのです。そのため、雨が多く日照時間が少なかった11月から
12月にかけて被害が拡大してしまいました。
 
ナメクジ退治は、慣行農法では誘引殺虫剤を使っていとも簡単に行います。
誘引殺虫剤を食べてイチコロとなったナメクジはそのまま土に返りますが、
畑にまかれた誘引殺虫剤は雨などの水分に溶けてジワジワと土にしみこみ、
最終的に野菜にも少なからぬ影響を与えることになります。
 
そういう農薬に背を向けて野菜を作っている私達は、ひたすら手で虫を駆除します。
初めは見るのさえ気持ち悪かったナメクジやヨトウムシも、今では手袋を通して
つまむくらいは平気になりました。慣れもありますし、「私の白菜を無断で
食べんでよね!」という気持ちの方が勝ってきたせいだと思います。
畑仕事をするようになって、だいぶ虫には免疫ができましたし、
自宅にしょっちゅう侵入してくるヤモリや、蜘蛛などもまったく平気な私ですが、
ゴキと毛虫だけは駄目。どんなに小さいヤツでも、全身総毛立って
血が逆流していまいます。
 
ゴキはともかく、毛虫は百姓していく以上いつかは克服せねばならない壁ですね。
でも、たぶん無理。
畑で抜いたばかりの大根と。頭が20センチ以上飛び出していた威勢のいい大根を引っこ抜いてみたら、土の下でもしっかり成長していました。この大根を使って明日、べったら漬けを開始します。
 
 
2007.08.28 Tue.
有機農業者たちの苦労と喜び 07/1/16
夫が就農して4年。ようやく農業で生活できる目途が立ってきたように感じます。
 
就農してから一貫して無農薬、無化学肥料、無除草剤で農業を行ってきました。
有機農業で一番苦労するところは、慣行農法に比べ収量が格段に落ちることと、
病気や虫が発生した時の対処法に慣行農法のようなマニュアルがなく、
自分でゼロから調べて解決法を見出さなければならないところです。
 
収量が落ちるのは化学肥料を使わない為。化学肥料というのは、人間の食事で
言えばサプリメントのようなもので、必要な栄養のみを凝縮したものです。
昨年永香自然農園では、春のアザミウマによるアスパラの食害、晩夏からの
フザリウム菌とおぼしき病気の発生などがあり、その対処に追われました。
 
トラブル発生のたびに先輩農家に教えを請い、本やインターネットを片っ端から
調べて有益な情報を得ようと必死の形相の夫を見るのは、何のアドバイスも
できないだけに辛いものです。しかし一方では、そうしたトラブルを自力で乗り越え、
その経験を糧として着実に百姓としての自信を深めていく夫を、この上なく
頼もしく感じる気持ちも年々強くなっています。
 
今はインターネットの普及により、全国の有機農家が地道に蓄積してきた
知恵の一端を、家にいながらにして拝借することができる便利な時代。
農業に関連した様々の交流の機会も、インターネットがきっかけという
ことが非常に多いのです。
永香自然農園もHPを作成し、そこから野菜の栽培情報や新規就農希望者の研修
受け入れ等、多くの情報を発信しています。開設以来、消費者、新規就農希望者、
同業者等からの多くの問い合わせや注文があったところを見ると、それなりの
成果はあったようです。
 
農業全体で見ると有機農家の数はごくわずかで情報量も限られているため、
同じ有機農業者同士の情報交換やネットワーク作りがとても重要。
特に夫をはじめ新規就農の有機農業者にとって、志を同じくする同業者が
頑張る姿は何よりの大きな刺激と励みになっているのは間違いありません。
 
私達は、先人達が有史以来築き上げてきた素晴らしい農業の知恵を、
化学農薬の登場と機械化によっていとも簡単に手放してしまいました。
現在の有機農業者たちの悪戦苦闘ぶりを見るにつけ、失うことの容易さと
それに数倍して失ったものを取り戻すことの大変さを痛感します。
 
写真は昨年の夏に、有機農業の仲間、松本茂さんとそこでウーフーとして働く児玉忍さんを招いて我が家で酒宴を開いた時のもの。松本さんは旧新吉冨村で有機農業"喜雨(きう)"を営む農家の二代目。左端から第一期研修生の広渡さん、第二期研修生の松尾さん、永さん、前列の女性が児玉忍さん、そのお隣が松本茂さん。
 
 
2007.08.28 Tue.
古民家の夜は更けて 07/3/4
福岡県糟屋郡で有機農業をしている田中一平さんの呼びかけで、
新規就農の有機農業者達が旧新吉富村の松本茂邸に集合しました。
 
田中一平さんは八尋幸隆氏が主宰するむすび庵の卒業生で、慶応大学卒業後
アメリカに一年留学した経験もあるという異色の経歴の持ち主。
初対面でも思わず「一平ちゃん」と呼びたくなる親しみやすい風貌と天真爛漫な
性格に加えて、強力なリーダーシップも持ち合わせている彼には自然と人が
集まってくるようです。まだ26歳という若さですが、福岡の若手有機農家を
引っ張っていく存在になりそうな気がします。
 
永香自然農園からは、永さんと私、研修生の高瀬さん、松尾さんの4名が参加。
松本さんがウーファーの滞在用として借りている古民家が会場です。
この家がとても風情があってまたいいんです。土間の薪ストーブも、
煤けた太い梁が張り巡らされた高い天井も、小さいけれど使い勝手の良さそうな
台所も、全てがいい。
ここに来るのは2回目ですが、ここで飲むお酒はひときわ美味しく、
いつも飲みすぎてしまいます。
 
さて、今回集まったメンバーはそれぞれに個性的で、非常に刺激を受けました。
みなさんが持ち寄った自慢の野菜を使った料理や果物も大変美味しく、
「わー、これ美味しい!どうやって作るんですか?」
「え〜っと、これはね・・・。」
などなどあちこちで活発な意見交換がなされていました。
 
私の一番の収穫は、田川郡川崎町で米と野菜を生産する片桐夫妻と、
杷木町で果樹園を営む農家の2代目林田さんから、栽培作物を使った
加工に関する話を伺えたことでしょう。永香自然農園の加工部主任としては、
これから栽培品の加工を考えていく上で大いに参考になりました。
 
今回の参加メンバーのうち、女性は私を含めて6名。
東京で長く福祉関係の仕事に携わってきた後、現在は松本茂さんのもとで働く
児玉忍さん、大阪出身で以前は法律事務所で働いていたと言うむすび庵の研修生、
永香農園の研修生でOLでもある熊本出身の高瀬さんは、広島大学で学び
ニュージーランドでのファームステイ経験もあるそう。それぞれ出身も経歴も
バラバラですが彼女達には共通点があります。
自分の将来に対して明確なビジョンを持ち、行動力があり、好奇心旺盛なところ。
その上聡明で元気、前向きで明るいといった点です。彼女達のパワーの前に
多勢を占める男性陣の影が薄くなるほどでした。
 
農業のみならず、日本の未来はこういった元気で有能な女性達の存在なくしては
成り立ち得ない、と強く感じた夜でした。
 
左手前からむすび庵研修生の女の子(名前失念、ごめんね)、片桐夫妻、杷木町の林田さん、むすび庵卒業生で古賀市の大浦さん、永香農園研修生の松尾さん、幹事の田中一平さん、○○さん(名前失念)、むすび庵卒業生の男性(名前失念)、喜雨の松本茂さん、そして私。この後も続々メンバーが集まりました。
 
 
翌朝、二日酔いの体を抱えて松本茂さんの畑を案内してもらいました。宅配が主の松本さんの畑は、実に多種の野菜が栽培されています。ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、菜花、アブラナ科の野菜が多いです。左から児玉忍さん、私、高瀬さん、松本茂さん。
 
 
2007.08.28 Tue.
念願の初顔合わせ 07/3/18
花粉症になって6年目になりますが、今後も死ぬまでこの症状と付き合っていかねば
ならないと思うとちょっと落ち込みます。近頃では本気で北海道か沖縄への移住が
頭をよぎる瞬間もあります。いまや国民病といってもいい花粉症の原因となる花粉は
杉、ヒノキ等の針葉樹の他にもブタクサやセイタカアワダチソウなど色々あり、
一概に杉・ヒノキだけを元凶と決め付けることはできないのですが、
日本の国有林の13%を占めるという杉が花粉症の最大の原因であるのは
間違いありません。
 
杉の多くは戦後広葉樹の森を伐採して植林された人工林だそうです。
国の林業の失策により、その後も杉の木は有用活用されることもなく
放置され現在に至っています。
 
昼でも日光が地面に届かない杉林。そこに生命の気配を感じ取ることは難しい。
対照的にブナなど落葉広葉樹の森は光に溢れ、木の実は小動物達の餌となり、
柔らかな落ち葉の絨毯の下には無数の生き物が息づいています。
多くの動植物の命の母胎となり、栄養豊かな土壌を育む落葉広葉樹の森。
緑のダムとも言われ、海の生態系にも影響を与えている豊かな森を復活させる
ことができれば、災害の数も減って豊かな海も戻ってくるのではないかと思います。
 
国や自治体には、環境と花粉症対策として杉を伐採し広葉樹を植林することを
真剣に検討して欲しいです。政治家の皆さんも私腹を肥やすことばかり
考えないで、そういう実のある施策を行って頂きたいものですね。
 
先日の日記でもご紹介した福津市子育て支援ネットワーク”ぷくぷく”代表の
佐伯美保さんとアスパラハウスで初顔合わせです。
ボランティアで会をお手伝いされている国重さんと1歳半の小麦ちゃんも同席して、
次号のぷくぷくに掲載する永香自然農園と賀寿美庵の広告についての
打ち合わせを行いました。
 
佐伯さんの活動ぶりから、さぞやエネルギッシュでパワフルな女性だろうと想像していましたが、見事に裏切られました。年下の私から失礼を承知で言わせてもらうと、天真爛漫でなんとも可愛らしい女性で、話しているこちらも自然と元気になるエネルギーを放つ方でした。この明るいオーラに引き寄せられて人が集まってくるのでしょうね。
 
佐伯さんと国重さんからも「市販のものとは甘味が違う」とお褒め頂いた永香自然農園の無農薬アスパラ。現在春芽が出盛りです。地面からニョキニョキ生えているアスパラのユーモラスな姿に佐伯さんと国重さん親子も感激の様子。本日、収穫したばかりのアスパラをお買い上げ頂きました。
 
そろそろ夏芽に向けて立茎開始です。アスパラが日本に伝わったのは江戸時代。当時は観賞用で「オランダキジカクシ」という名前だったそうで、雉の隠れ場所にちなんだ名前だったとか。一日で数センチも成長するアスパラですから「西洋タケノコ」の方が良さそうな気が。アスパラは松の葉を小さく柔らかくしたような繊細な葉をたくさん茂らせ、白い小さな花を咲かせます。
 
白菜と大根もすっかりトウが立って花盛りです。種をまいた時は無事に育つのか気をもんだ白菜も、株の1/3以上収穫しそびれてしまいました。今ではすっかりナメクジたちの餌となっています。大根も花が咲いたものはスジが出て大根おろしくらいにしか使えません。もったいないことをしてしまいました。
 
2007.08.28 Tue.
1年ぶりの博多です 07/4/20
4月19日の木曜日。
相方とは旧知の仲である環境共育を考える会代表、松原学氏のお招きを受けて、
博多リバレインでの月例勉強会に参加してきました。
 
今回相方は特別講師としての参加です。
テーマは「新規就農のための具体的方法について」。
 
A4用紙1枚分のレジュメとファイル1冊分の分厚い資料を持ち込んで、
与えられた2時間では足りなくなるくらいに喋り倒しました。
最初ポツポツだった参加者は徐々に増え、最終的に20名の方にご参加頂きました。
もちろん参加者全員が就農希望者ではなく、環境保護の観点から有機農業に
興味のある方や家庭菜園をしてて、という方などいろいろです。
 
よそ者が農地を借りるにはどうしたらよいか、何を作るか、といったことから
百姓としての心構えまで、これだけは伝えたいという40近い項目は、
すべて相方の実体験に基づいたもの。新規就農希望者であれば必ず役に立つであろう
事柄ばかりです。よくもまぁ、ここまでと思うくらい微に入り細に入りと言うか、
手取り足取りと言うか、考え付いたものだなと我が相方ながら感心しました。
 
相方の就農準備は、土地も機械もコネもない、潤沢な資金があるでもないという、
ナイナイ尽くしの状態から始まりました。
「農業普及センター」とは名ばかりで、ちっとも動いてくれないお役所との度重なる攻防、
地元農家の好奇の目など、相方を取り巻く環境はかなり厳しいものであったと思います。
幸い良い地主さんや先輩農家に恵まれ、現在耕作地は1町5畝にまで広がりましたが、
自分が味わった苦労と不要な回り道を、これから就農していく人達には経験して
欲しくないという気持ちが非常に強いようです。夫の経験は、同じような
条件で就農を考えている人達にはこれ以上ない道しるべとなるはずです。
 
大いに盛り上がった勉強会の最後、参加者が一言ずつ感想を述べる時間には、
多くの方から具体的な話に対する感謝の言葉を頂きました。
 
まずは、2時間をペットボトルのお茶1本で喋り続けた相方にお疲れ様と言いたい。
腐っても関西人と言いましょうか、意外な喋りの才能にびっくりです。
家では無口なのに、なんででしょうね。
 
午後8時をまわったところ。勉強会も終盤です。外もすっかり真っ暗に。2時間まったく休憩無しで喋り通しとは思えないくらい、元気な相方です。
 
 
2007.08.28 Tue.
賢治の学校ふくおか 07/4/29
4月28日(土)、先日リバレインでの勉強会でお世話になった、
「環境教育を考える会」の方達が永香自然農園の視察に来て下さいました。
 
今回、会の主宰者松原さんは帰省のため残念ながら不参加。
勉強会に参加されていた4名様とお初の3名様合わせ、7名様がアスパラハウスに集合です。
 
環境教育の会で借りている田んぼと畑での農作業を終えた後だというのに、
熱心に畑の作物を観察し、中には草むしりまで始める人もいてみなさん元気、元気。
アスパラハウスをひとしきり視察した後は、近くに点在する畑をご案内しました。
 
立茎したアスパラは、さながらアスパラの森。アスパラの森になにやら赤紫の下草が見えます。実はこれ、赤ジソ。こぼれ種から芽吹いた株を永さんが移して増やしたものです。もちろんこれも無農薬。去年サボった梅干作り、今年はこのシソで美味しい赤梅干しを作りましょう。
 
アスパラ立茎中の現在、春芽と夏芽の中間にあたるため一番収量が少ない時期にあたります。
貴重な無農薬アスパラをぜひ食べてみたい、というみなさんのご期待に沿うことができず
申し訳ありませんでした。夏芽の季節にまたお越し下さいね。
 
農園の今年の露地作物はニンニク、かぼす、ヤーコン、サツマイモ、ジャガイモ、ネギなど。写真はヤーコン畑の畝を永さん先導で一列に並んで進む会のメンバー達。
 
 
ニンニクはあと1〜2ヶ月で収穫です。今年からニンニクを育てている畑はもともと田んぼだった場所で水はけが悪く、うまく育つか不安もありましたが、土質がニンニク向きだったのか例年になく良好な生育状況です。貴重な国産、しかも完全無農薬ニンニク。今年は期待できそうです。
 
ヤーコン、サツマイモなどを育てている今西の畑の主、柿の木。渋柿ですが、毎年たくさんの実をつけます。今年は干し柿と柿酢に挑戦してみようかな。
 
意外なことにニンニクはユリ科に属します。ネギ、ニラ、玉ねぎ、ラッキョウもユリ科だそうです。臭い、もとい芳しい野菜ばかりです。葉っぱだけ見ればなんとなくユリっぽくもありますが。
 
 
畑視察の後は、みなさんに同行して福津市内殿にある賢治の学校ふくおかへ。
 
納屋に土間、典型的な農家の家。古民家の「賢治の学校ふくおか」
 
 
〜賢治の学校とは〜
 
1994年に「つながれいのち」を合言葉に、その精神を宮沢賢治の「農民芸術概論要綱」に
もとめて始まった学びと動きの総称です。「親と子、男と女、自然と人間、
あらゆるものとのつながりを回復し、子供達が生きる希望の持てる社会を作ろう、
大人の責任において」という呼びかけを理念として活動している団体です。
福岡では1998年に「賢治の学校ふくおかを設立し、福岡県福間町(現福津市)に
活動の拠点として「風と樹の家」を開きました。
 
牧野御夫妻。内殿の「風と樹の家」は牧野夫妻のご自宅でもあり、週末などには子供達のまなびの場として開放しているそう。周囲は豊かな自然が残る山村風景が広がり、子供達の格好の遊び場所になっています。
 
2007.08.28 Tue.
一日焼きそば職人 07/4/29
4月29日(日)。永さんが普段から大変お世話になっている農業師匠、
伊藤茂春さんの要請で、茂春さんがメンバーとして参加する電子技法グループの
イチゴ狩りの助っ人をしてきました。
 
同じく電子技法グループメンバー、福間農業界の若きエース池浦君のイチゴハウスが会場です。
千円でイチゴを大きなパックに取り放題&焼きそば食べ放題ということですから、とてもお得。
 
私達に課せられた役目はお客様に振舞う焼きそば作り。
練炭で熱せられた巨大鉄板の熱と飛び散る油、頭上からは容赦ない直射日光を浴びつつ、、
めまいをおこしそうになりながらの焼きそば作りは半ば苦行のようでしたが、
イベント自体はとても楽しめました。
 
関西人の永さんは大張り切りです。
なんたって箸よりもコテを使う方が得意な関西人、米よりもメリケン粉を備蓄しているという
関西人ですから、そのコテさばきは華麗の一言。永さんの指導を仰ぎつつ、
私も何とかかんとか30人前の焼きそばを作ることができました。
 
1反半の池浦君のイチゴハウス。このイチゴ狩りを最後にイチゴのシーズンも終わりを告げます。
 
イチゴ狩りの後、ニンニク畑の近くの藤棚で酒宴をする伊藤茂春さん達を発見。なんでも茂春さんの上の娘さんの結納祝いだとか。私達も乱入して日本酒を頂きました。それにしても見事な藤棚ですね。ご近所の方達がこまめに世話をされているそうです。
桜の季節の花見も捨てがたい魅力がありますが、満開の藤棚の下で酒を酌み交わすというのも実にオツです。季節も一番いい頃ですし、これは病み付きになりそう。
 
永さんと二人の農業師匠。左から伊藤茂春さん、伊藤光徳さん、永さん。茂春さんはイチゴ農家、光徳さんはトマト農家です。お二人とも古くから続く由緒ある農家ですが、慣行農法にとらわれず、美味しくて安全な作物作りの研究に余念がありません。素晴らしい師匠に恵まれた永さんは本当に幸せです。
 
 
2007.08.28 Tue.
ハウス完成御礼 07/5/13
5月12日。
先日完成した永香自然農園の新しい事務所用ハウスの建設に当たり、
材料の提供などでお世話になった方々を招いて感謝の会を開きました。
 
ハウスの鉄骨はイチゴ農家の池浦君から譲り受けたものを使用し、
その運搬をイチゴ農家の伊藤茂春さんに手伝って頂きました。
そしてハウスの建つ土地は、トマト農家の伊藤光徳さんからお借りしています。
 
福間には"結(ゆい)"と呼ばれる百姓同士の互助システムがあります。
その結に、伊藤光徳さん達の電子技法グループがハウス建設をする時の手伝いで、
永さんも何度か参加させて頂きました。
結で作業をした後は主催者の自宅で食事とお酒の席が設けられるのが慣例らしく、
永さんも結での共同作業とその後の酒宴を通じて、地元の農家の皆さんと
交流を深めつつ、徐々に百姓仲間として認めて頂いたという経緯があります。
 
現在の自分があるのは、よそ者の自分を快く受け入れ、有形無形に援助して
くれた光徳さんや茂春さん、素晴らしい先輩農家のお陰であるというのを
肝に銘じているようです。
そういうわけで今回の酒宴は、ささやかな恩返しの意味もありました。
 
会場は、新しく建ったハウス。本当は屋外で行う予定が夕方から大雨になり屋内に変更。左から研修生の松尾さん、永さん、伊藤茂春さん、伊藤光徳さんと光宏さん兄弟、池浦君、私。写真は研修生の高瀬さん撮影。後から農家のヨシミさん、松尾さんの奥様と息子さん、椒房庵から4名様が合流し、とても盛り上がった。
 
 
料理は、キャンプのプロである永さん直伝・和風シシカバブの炭火焼きがメインです。
他にポテトサラダ、ニラとイカのチヂミなどをお出ししました。
一番人気は農園産無農薬ニンニクの芽と玉ねぎをたっぷり加えたシシカバブ。
大量に仕込んだにもかかわらず、宴会中盤で早々に完売しました。
 
〜シシカバブの大雑把な材料と作り方〜
タレを使わないので挽肉にしっかり味を付けます。味付けは私の目分量なので
お好みでアレンジして下さい。
 
・合びき肉1.5s
・玉ねぎ4個分の粗みじん切り
・卵3個
・ニンニクの芽の粗みじん切り300g程度
・みそ大さじ2〜3程度
・砂糖大さじ2程度
・醤油大さじ1
・塩小さじ2程度
 
@挽肉に塩を加え、粘りが出るまで混ぜまず。
A他の調味料を加えさらに混ぜ、卵を加え混ぜます。
B玉ねぎ、ニンニクの芽を加えて混ぜ、割り箸の太い方を頭にして、
出来上がったたねを細長く巻き付け、両面に粗挽き黒こしょうをたっぷり振ります。
C炭火でこんがり焼きます。
 
まずは、これだけの人が集まってくれたことに感謝、感謝です。
5時半の開始から12時近くまで飲んで食べて盛り上がり、永さんの
そつのない接待のお陰もあって、皆さん楽しんで頂けたようで一安心。
ハウスで宴会なんて百姓歴数十年の先輩方も初めてだったようで、
ランタンを灯したキャンプ風の宴会は非常に好評でした。
そのうち第2弾の企画が浮上するかもしれません。
 
 
2007.08.28 Tue.
無農薬ニンニク収穫開始 07/5/15
今年もお待ちかね、永香自然農園の無農薬ニンニクの収穫が始まりました。
 
"超"がつくくらい希少な国産の有機栽培ニンニクですが、価格は慣行農法栽培の
国産品と比べてだいぶお安くしていますので、ぜひこの機会にご賞味下さい。
栽培前の土壌消毒なども一切行っておりません。正真正銘の完全無農薬です。
 
 
収穫された山積みのニンニク。ほんのり赤紫のお尻が新ニンニクの証。このままだとカビが生えやすいので、冷暗所でしばらく乾燥させてから出荷開始です。
 
事務所用ハウス内に作られた柵で乾燥中のニンニク。我が家では初物を丸ごと天ぷらにして頂きました。皮ごと揚げると中で蒸されてホコホコになります。スパイスソルトを付けると美味しいですよ。
 
 
2007.08.28 Tue.
無農薬の芋掘りに参加しませんか 07/5/29
たびたびこのブログでもご紹介しています、福津市子育てネットワーク"ぷくぷく"。このたび永香自然農園とのコラボレーション第1弾の企画が決定しました。
 
イベント名は、「ぷくぷく子育て支援〜じゃがいも収穫体験」。
一言で言ってしまうと、まぁ、イモ掘りです。
永香自然農園で育てた完全無農薬のメイクイーンを、親子で楽しみながら、
土とふれあいつつ収穫の喜びを味わって頂こうという企画です。
 
参加ご希望の方は、コンビニ等市内各所に配布してあります「ぷくぷく」に
折り込んである写真のチラシに必要事項をご記入頂き、ぷくぷく事務局まで
ファックスでお送り下さい。
 
【日時】6月14日(木)10:00集合 12;00解散予定
    ※雨天延期。雨天の場合、当日8:30以降に連絡あり
    雨天予備日 6月21日
【集合場所】なまずの郷駐車場
【収穫場所】永香自然農園
【参加費】1家族500円(じゃがいものおみやげつき)
【持ち物】軍手、スコップ、帽子、水筒、タオル、レジャーシート、着替え、
ビニール袋(ジャガイモ持ち帰り用)、お弁当(なまずの郷で食べる方のみ)
【申し込み締め切り】6月10日(日)
【申し込み・問い合わせ先】じゃがいも収穫体験実行委員会 河野さん
  電話・FAX 0940―43―4316
【主催】福津市子育て支援ネットワーク「ぷくぷく」
 
定員は20家族。定員になり次第締め切りになりますので、お早めにどうぞ。
 
2007.08.28 Tue.
親子で芋掘り 07/6/23
6月21日(木)、福津市子育て支援ネットワーク"ぷくぷく"主催による
永香自然農園での親子芋掘り大会が開催されました。
当初14日に行う予定だった芋掘りですが、当日雨にたたられ21日に延期となりました。
 
その代わり14日は、雨にもめげず集まって下さった参加者のために、
『親子で楽しむアスパラ狩り』に急遽予定を変更して実施。
 
仕事のため、私はどちらのイベントも参加できず。永さんの話では
それぞれに皆さん楽しんで頂けたようで嬉しい限りです。
 
土からニョキニョキ生えているアスパラを見るのは初めてという方ばかりですから、
このアスパラ狩りはとっても好評だったとのこと。
収穫したばかりの超新鮮な無農薬アスパラを手に、みなさん満足して
帰られたようでした。
 
21日の芋掘りは13組の親子連れが参加。こちらもひとまず大成功だった様子。
 
日頃土と触れ合う機会の少ない子供たちはもちろん、親御さんにとっても
貴重な体験になったのではないかと思います。
 
今回の芋掘りは、未就学児が対象だったので、次回は幼稚園児や小学生のお子さんが
参加できるイベントをやりたいですね。
子供用の小さなスコップで、ンショ、コラショとおイモを掘り出す子供たち。こういう体験が少しでも子供達の情操教育に役立てばいいなと思います。もしかすると、この中から将来農業をやりたい!と思ってくれる子が出てくるかも?
 
2007.08.28 Tue.
元気一平農園訪問 07/7/28
所用で大野城市に出かけた帰り、糟屋郡須恵町の元気一平農園を訪ねました。
田中一平さんは筑紫野の八尋塾(むすび庵)を卒業後、須恵町で有機無農薬で米と野菜を作っている、新規就農2年目の若者です。このブログでも何度か紹介していますが、農園の名前の通り、とにかく元気で明るく、会うとこちらも元気をもらえる青年なのです。
喜雨の松本さんと同じく、多品種少量栽培で主に宅配という販売形式を取っています。
 
一平さんの農園"元気一平農園"は、須恵町の高台にあって遠くにヤフードームも臨むことが
できる絶好のロケーション。山からの澄んだ水が豊かに湧き出るという農業環境としても
とても恵まれた立地条件です。
 
一平さんの田んぼ。晴れ渡った日には、はるか遠くにヤフードームが確認できる。そばには川遊びができそうなきれいな川が流れていて、水がきれいとは言えない福間に住んでいる私達から見ればうらやましい限り。
 
きれいな水に恵まれ、静かで交通の便もまずます良いこの場所は、永さんから見たら理想的な農業環境だそう。農薬に汚染された水が田んぼに流れ込む心配もないし、米作りにおいても申し分ないと永さん。
 
一平さんの田んぼのアイガモ君たち。元気にもぐって泳いで除草や除虫に大活躍。10羽くらいいたかな。アイガモ農法の田んぼには、アイガモを狙うイタチやイノシシ、ネコ対策として電気柵が張り巡られている。それでも隙を狙って入り込んでくる動物達に食べられたり、病気になってしまったりで、数は当初の半分以下に減ってしまったと言う。
 
前回会った時に比べ、とてもスリムになっていた一平さん。ひとり暮らしを始めてから10kg以上体重が落ちたとのこと。母上の美味しい料理とおやつが食べられなくなったからかな?Yさんは同じむすび庵の卒業生で新規就農を希望している。現在は一平さんの畑を手伝うかたわら、そばに小さな畑を借りて作っているそう。若い力が頼もしい。頑張ってね!
 
2007.08.28 Tue.
夢野農場訪問 07/8/5
宗像市大穂にある、夢野農場に1年半ぶりに遊びに行ってきました。
 
農園主の夢野さん(本名長安さん)は、その方面ではちょっとした有名人です。
下関出身で、20年位前に大穂の山を丸ごと購入してログハウスを手作りし、養鶏と農業で 自給自足に近い生活をされています。他にも彫刻家の顔を持っていたり、長年研究されている日本とパプアニューギニアの民俗学の本を出版したりと、いくつもの肩書きを持つ非常に興味深い男性です。
 
夢野さん宅を訪問するのは昨年の新年会以来2度目。来るたびに新しい出会いがあるのも
夢野邸での宴席の楽しみで、今日も職種を問わず色んな自称"変人"の方々が集っていました。
 
藍染作家、画家とモデル、製麺屋さん、元家具職人の看護士、グリーンコープの営業員に
百姓、公務員に大学生、派遣社員。みなさんそれぞれに独特の個性を放っていました。
記念すべき出会いの中で一番の収穫だったと思えるのが、津屋崎の在自で稲作をする増田さん
との出会いです。増田さんは津屋崎で4代続く米農家。安全で美味しい米作りを追求する
職人気質の増田さんと永さんは大いに話が弾み、貴重なお話をたくさん伺うことができました。
 
本日の名目は食事会です。増田さんの美味しいお米で作ったおにぎり、夢野さんちの地鶏の
煮物、夢野さんちの地鶏が産んだ卵で作った卵焼きが特に絶品でした。
夢野邸での宴会の一番の楽しみは実はこの地鶏料理。庭で放し飼いしているニワトリを
その日の朝に夢野さんが捌いて料理にするので超新鮮です。抗生物質等の薬剤も一切投与せず、
山を自由に歩き回るニワトリはあごが疲れそうなくらい歯ごたえがしっかりしています。
市販のブロイラーとの一番の違いは、皮と身の間のブニョブニョした脂身がまったくないこと。
新鮮なので、ズリもレバーも一緒に煮込みます。それでいて臭みはまったくなし。
この鶏を食べたらブロイラーがどうしようもなく水っぽい上に脂っぽく、味のない肉に
感じられて、とても罪作りな鶏なのです。
 
夢野農場の庭で一足先にビールを片手に談笑する永さんと看護士のゴトウさん。食事会が始まるころにはすっかり出来上がっていた、困ったおじさん二人組。
 
庭にしつらえられたかまどでご飯を炊く。増田さんの米を立派な羽釜で炊けばそりゃあ美味しいご飯が炊けます。かまどのそばに鶏をさばいた名残の毛が大量かつ無造作に散らばっていて、ちょっとコワかった。
 
ログハウスの中に入ると、まず目を引くのが立派なけやきの1枚板のテーブル。なんでも海岸の流木を船に積み込み、ここまで運んで来たとか。強烈な存在感を放っています。
 
自分自身に変人の素質があるので、こういう一風変わった人たちといる方が心が落ち着きます。
みなさん、世間のしがらみや常識にあまりとらわれない生き方をしている人たちですから、
発想が自由で軽やかなんですね。
 
山の中で鶏を飼い、野菜を育て、気ままに創作活動をし、気が向いたら旅に出る。
そして友人達を招いた宴の時は、庭の鶏を屠って料理を作り、客をもてなす。
夢野さんの生き方を見て、人間らしい生活ってこういうものか、と深く感じ入った一日でした。
 
2007.08.28 Tue.
畑で宴会 07/8/15
8月14日(水)、お楽しみのハウス宴会の日。
 
今回の参加者は、上毛町(旧新吉冨村)で有機農業を営む喜雨の松本茂さんとパートナーの児玉忍さん、それに二丈町の松尾農園で自然農を学ぶべく研修中の広渡さんの3人。
 
お盆と重なり、少ない人数に落ち着いた。この方が会話がまとまるし、準備も楽。
前回は最終的に参加者が十数人に膨れ上がり、すごく盛り上がって楽しかったけれど、
準備と後片付けが大変だったし。
 
それに、今日は忍さんが来る。彼女とはめったに会えないので、一番のお楽しみだ。
年齢も近く(と言っても私が4歳年長)境遇も似ているため、互いの悩み事に共通点が多く、
「ホント、そうよねー。わかるわかる!!」と会えばとことん盛り上がる。
 
永さんは広渡さんから松尾農園の自然農についての話を聞きたくてウズウズしているし、
松本さんの近況についても知りたい。久しぶりに屋外で酒を飲めることも、キャンプ中毒の
永さんには大きなストレス解消になるだろう。
 
料理は前回大好評だったシシカバブ、ウインナー、手羽先の炭火焼。箸休めにポテトサラダ、
きゅうりの酢の物、トマト。
 
18時頃に広渡さんが、18時過ぎに松本さん達到着。色白美人の忍さんは、しばらく
見ない間にすっかり小麦色に日焼けしていた。聞けば、ほぼ毎日畑に出ていると言う。
「茂君が畑に出ているときに、自分だけ休むことなんてできないって思ってしまうんです。」
などと言う。そういえば私も忍さんもO型女。対する松本さんと永さんは典型的なB型男。
O型女とB型男の組み合わせはどうしたって"尽くす女に奔放な男"、って図式が成り立って
しまうので、先輩として一言、
 
「惚れた男に尽くしたくなるのはすごくわかる。でも、ほどほどにね。」と。
 
彼女にそう言いながら、自分にも言い聞かせているワタシでした。
 
2kgの肉で仕込んだ大量のシシカバブを前に、ハイチーズ!左から広渡さん、忍さん、松本茂さん、永さん。フラッシュをたくとバックがやけに暗くなる。実際はまだ陽が残っていた。さぁ、飲みまっせ!
 
火を囲んで酒を飲み、肉をあぶる。パチパチはぜる焚き火の音に耳を澄ましながらゆらゆら揺れるオレンジ色の炎を見ていると、不思議な快感を覚える。アウトドアの醍醐味、ここに極まれり、である。
 
 
忍さんと。先にダウンした忍さんと広渡さんを尻目に3人で延々飲み続け、結局寝袋に入ったのは夜中の2時半。3時間しか寝てない上に重症の二日酔いで翌日夕方までゾンビ状態でした。一番元気だったのは最年長の永さん。一番飲んで一番最後に寝床に入り、真っ先に起床したにもかかわらず一番元気という、ちょっと信じられない46歳。
 
2007.08.28 Tue.
カボス摘果 07/8/18
まもなく出荷が始まる永香自然農園のかぼす。栽培2年目の今年は、まめな手入れの甲斐あって収量・品質共に大幅に向上しているので、収穫がとても楽しみです。
 
出荷開始は9月頃の予定。産直場ふれあい広場ふくまとインターネットで販売します。
 
今日は、まもなく販売開始のかぼす摘果をしました。見た目がきれいでないものや、
傷みがあるものを早めに摘果することで、状態の良いかぼすの生育を促す効果があるそうです。
 
かぼす畑に向かう途中、永さんが栽培を手伝っている伊藤繁春さんの田んぼの様子をチェック。
ここのお米は農薬・化学肥料を使わずに育てています。稲穂が会釈→敬礼→最敬礼となった頃が収穫時期。だいたい9月末頃の販売予定。
 
下はかぼす畑。気候が良ければお弁当を広げてピクニックにうってつけ気持ちのいい場所です。
今の時期は蚊の大群の総攻撃に合うので、虫除けスプレーが欠かせません。
 
かぼすは素晴らしい香りとほどよい酸味で、料理にもお菓子にも色々使える便利な柑橘類。
去年このかぼすで作ったポン酢は重宝しました。
 
2007.08.28 Tue.
まねき猫 07/8/19
8月19日。宗像市吉田のふぁーむレストランまねき猫での電子技法講習会に参加しました。
こちらに来るのは随分久しぶりです。まねき猫は知る人ぞ知る超こだわりのレストラン。
うどんに使う小麦粉はもちろん、お米に卵、野菜、鶏肉までお店で使用する材料の殆んどを農薬や化学肥料を極力使わず育てた自家栽培のものでまかなっています。
 
認定農業者のご主人が育てた農作物を使って、奥様がレストランと加工部門全般を担当する
スタイルは、永香自然農園が目指す農業生産法人の理想形の一つ。そういう意味で経営者の
岩佐さん御夫妻は私達の大きな目標であり、ご夫妻の成功はとても励みになります。
 
前回来た時にはなかった石窯やバーベキューテラスが増設され、ますます魅力的なお店に
なっていました。定番のうどんの他にドリアやラザニア、ピザ等の洋食メニューが増え、
メニューが格段に充実しています。
それにしても、うどん麺からパン、ケーキまですべて手作りですから、気の遠くなるような
手間です。情熱がないとなかなか続けられることではありません。
 
ここでもたくさんの鶏を飼っています。夢野農場に比べるとケージ飼いに近いのですが、それでも完全ケージ飼いのニワトリに比べ、ストレスは少なそう。卵は隣接する売店で購入可。他にもこの卵を使った玄米入りの美味しいパン、レモンケーキにプリンが販売されています。
 
 
2007.08.28 Tue.
花ニラ摘み 07/8/26
数日前の夜中に降った雨はまさに恵みの雨となりました。雨不足が深刻なため、欲を言えばもう少し降って欲しいところですが、言い過ぎてお天道様のご機嫌を損ねてはいけませんからね。
 
今年は梅雨明け後にほとんどと雨が降らず、秋から冬に収穫するヤーコン、ネギ、生姜の生育に大きな遅れが出ています。ここ数年顕著な天候不順は、農家にとって非常に頭の痛い問題です。
 
地球環境の悪化の影響か、年毎に天候の予測がつきにくくなっているように感じます。数週間、
時には1ヶ月以上雨が降らないことも珍しくなく、潅水設備のないお天気頼みの露地栽培では
天候不順の影響を直に受けるため、安定した収量と品質の確保が年々難しくなってきています。
 
ある記事では、これ以上温暖化が進むと九州の平地で米がとれなくなる、という予測が出ていました。そして先日、中国で日本の米が国内価格の数倍で完売したというニュースがありました。
米、野菜、果物、魚、現在日本産の安全な食品がより高値で売れる中国へ続々と流れています。
 
同じ売るならより高く売れる方へ、と思うのは当然です。今後こうした動きが加速すれば、
日本産の水産品、農産物の大半は巨大な中国の胃袋に飲み込まれ、安い中国産の食品が日本に
大量になだれ込む、という事態も充分予測されます。こうなると国が推進する食育、地産地消
どころの話ではありません。これを回避するためには自給率を上げることと、質の高い生産者
及び消費者の裾野を広げることが急務です。そのためには国と自治体のサポートが欠かせません。
 
私達のジレンマは、これほど新規就農希望者が多いにもかかわらず、就農への門戸が
一向に開かれないということです。休耕地と耕作放棄地は国と自治体で一括管理し、志のある人に
貸し出す制度を整えることが今こそ必要ではないでしょうか。新規就農希望者の多くは、農薬を
使わない安全な農業をしたいと希望しています。そういう日本農業の宝のような人材の多くが
土地を借りる段階で挫折し、農業をあきらめているのが現状です。この現実をどうにかしたい。
 
食糧危機をきっかけに国を挙げて有機農業に転換したキューバの取り組みに倣い、人と環境に
優しい持続可能な食糧政策を具体的に打ち出して欲しいものです。
 
ねぎ畑に少しだけニラを植えていて、ちょうど花ニラの時期だったので、柔らかな芽を選んで摘み取りました。生でかじってみると甘い!甘露なニラの味、想像つきます?
花が完全に開いたものは堅くて食べるのには適さないので、花が袋に包まれたものの中でも、触ってみて茎が柔らかいのだけを摘み取ります。
中華料理でお馴染みの花ニラ。花ニラというニラとは別種の花もあるようなので、正確には"ニラの花"ということになりますか。ごま油でさっと炒めて、卵とじにしました。卵のまろみとニラの香りがよく合って美味しい一品になりました。
 
2007.08.28 Tue.
韓国視察団来園 07/11/10
タイムリーにご報告できなかった面白いイベントをいくつかご紹介。
 
永香自然農園もいよいよ国際的になってきまして、10月30日に韓国は京畿道(キョンギド)からの
農業団体御一行が視察のために来園しました。ホームページを見たという日本の旅行代理店を
通じての申し込みで、総勢50名の大人数です。今回は大分熊本の温泉めぐりがメインイベントと
いうことで、すでに赤い顔でほろ酔いのオジサンたちも多く、何となくユル〜い雰囲気を漂わせつつ御到着。視察というより酔い覚ましの遠足みたいになってしまいました。
 
外国の農業団体の視察はもちろん初めてのこと。しかも添乗員さん含め、バスの運転手さん以外はすべて韓国の方だったので意思疎通に不安もあったのですが、年の半分は日本で仕事という
添乗員さんの頼もしいリードとぺらぺらの日本語のおかげで無事日程を終えることができたのでした。
 
それにしても、韓国の人達のなんとパワフルでゴーイングマイウェイなこと。
日本人のように添乗員さんの旗の後ろを大人しくついてくることもなく、歩くテンポも行動も
てんでんバラバラ。通りのお宅の敷地にズカズカ入って記念撮影するわ、庭の柿の木から勝手に
実をもぎるわでヒヤヒヤしどおしでした。駆け足の国際交流でしたけれど、国民性の違いを如実に感じました。
 
 
11月18日、ふくとぴあ前で行われたぷくぷくの子供フェスティバルに出店。風が吹きすさぶ中、屋外テントでの営業はかなり辛いものがありましたが、消費者の方と心温まる交流ができました。永香自然農園からは、無農薬のさつまいも、生姜、カボス、ねぎと私が作ったカボスのマーマレードを出品。おかげさまでマーマレードは完売。野菜類もたくさんお買い上げ頂きました。ありがとうございます。
 
2008.03.01 Sat.
お米のこと
お米のこと
「百姓たるもの、米を作らにゃ一人前とは言えんよなぁ」
 
永さんの口癖のひとつ。アスパラなどの野菜の生産が安定し、経営が軌道に乗った暁には、
自給分だけでも稲作をしたいというのが二人共通の思いです。
 
消費量が減ったとはいえ、日本人の主食としてのお米は依然揺るぎない地位を保っています。
パンも好きだし、パスタも好きという私でさえ、三食のうち二食はご飯を食べないと落ち着きません。
新米の季節、白く艶やかな炊きたてのご飯を頬張る幸せは、瑞穂の国に生まれた幸運を心から
かみしめる瞬間です。お米さえあればあとは漬物と味噌汁だけでなんとか生きていけると思える
のですから、これほど有難い作物はないと思います。
 
しかし、私達が稲作にこだわる理由は単に主食の自給が目的ではありません。はるか縄文時代に
までさかのぼるという日本の稲作。三千年以上もの間、日本の社会は稲作を中心に回ってきました。
私達の祖先は米作りを通じて高度な土木技術を習得し、自然を敬う心を養い、和を尊ぶ精神を
培いました。また、田んぼを囲む豊かな里山の自然は日本人の繊細な情緒を育み、多くの文学や
芸術を生み出してきました。
 
四季を通じて様々な表情を見せる水田には、他の作物の畑にはない美しさがあります。
春、田植えを終えたばかりの苗が水鏡に映り、初夏、青々した若穂が風にそよぎ、それはやがて
黄金色の大地へと姿を変えます。この風景に懐かしさを覚えない日本人がいるでしょうか?
 
主食という概念を持たない欧米の人達には、私達がお米に抱く特別な感情を理解することは
できないでしょう。お米だけは何としても自由化の波から私達の手で守らねばなりません。
 
稲作文化を守るにはまずお米の消費を伸ばすこと。と同時に稲作は日本文化の基盤であるという
視点にたち、政府が推進する食育の柱として組み込んでいくことだと思うのです。
 
床土作りから精米まで稲作にかかる手間は大変なものです。それを知れば、「一粒百業」、
「米一粒に八十八の手間」などの言葉も決して大げさではないと思えるはず。
みなさん、お米をもっと食べましょう!
2008.03.01 Sat.
2008.03.01 Sat.
prev. index next

ホーム 研修生達との日々 私自身のこと 私はこうして百姓になった 実践的新規就農塾 研修生を受け入れる
農業記録賞を受賞 新規就農のための具体的方法
動画放映サイト



Last updated: 2008/3/1


dougahoueisaito.htmlへのリンク